SUBARU

カーエンブレムの秘密

スバルのカーエンブレムは「六連星」と呼ばれる星をモチーフにデザインされています。六連星はおうし座のプレアデス星団にある星々で、日本語では「昴」と呼ばれます。もともとのブランド名がスバルだったこともあり、星のモチーフを取り入れたというのが、カーエンブレムデザインの由来です。

現在のような星を象ったスバルのカーエンブレムが初めて採用されたのは、1958年販売のSUBARU360という車種から。そして、2022年の現在まで受け継がれています。

当時のデザインは今とは異なり、左側に2つの星、右側に4つの星が有りました。それぞれの星の位置がモチーフとなったプレアデス星団の六連星に合わせてあるのが特徴です。それから、星のモチーフはそのままにマイナーチェンジが続けられ、現在の大きな星と小さな星が横に並ぶデザインになりました。

時期によってはリング内に車種の色に合わせたカラーリングが施されたことも。スバル1000では赤色に塗られています。1989年の初代レガシィでは黒が採用されていました。また、星と星をつなぐ線が当初はありましたが、1980年代には無くなり、より夜空に輝く星のようなデザインとなりました。

もしかしたら今後も、マイナーチェンジは続いていくのかもしれませんね。

デザインに込められている意味

スバルのカーエンブレムやロゴにもなっている六連星には、古くから「統べるもの」という意味があり、王者や強者の象徴とされていました。また、スバルの前身である富士重工業が5つの会社と吸収合併したことで、「6つの星」と「6社」をかけて、「6つの統べるもの」として「スバル」と名称変更をした歴史があります。現在は、株式会社SUBARUとなっています。

スバルのロゴ・エンブレムデザインには『空に輝く六連星のように 業界を統べる企業に』という意味が込められています。

スバル車の歴史

スバルはもともと、航空機メーカーでした。当時のノウハウを活かして製造されたのがSUBARU360です。軽四輪の枠に小型車と等しい乗り心地を目指して開発されたSUBARU360は大ヒットとなり、テントウムシの愛称で親しまれました。その後、日本独自のクルマにこだわりながら、サンバートラック、水平対向エンジンを搭載したスバル1000を発売。2008年には運転支援システム「アイサイト」を搭載したレガシィが誕生。2022年4月には、EV車のソルテラが発表されました。クルマ本体だけでなく、安全や快適さ、そして環境にもこだわった車づくりを続けています。