ルノー

エンブレムについて

ルノーのエンブレム・ロゴは「ルノーダイヤモンド」と呼ばれ、いくつか由来はありますが、どれが正しい説なのか明確になっていません。
どうしてこのようなエンブレム・ロゴになったのかルノーも知らないのだとか。当時の資料は残っておらず、作者もわかっていないそうです。一説ではボディの全面にあった穴を防ぐものとしてひし形が採用された説がありあm酢。
エンブレム・ロゴの登場は1925年とかなり古く、登場以降、時代とともに細部のデザインが何度も変更されてきましたが、ルノーダイヤモンドそのものは変わらず受け継がれてきました。

エンブレムの歴史

ルノー初の企業ロゴ自体は1900年に誕生しています。創業者であるルノー兄弟のイニシャルとアールヌーボー様式を組み合わせたデザインが採用されました。
1906年に歯車とフランスグランプリ優勝車のデザインに置き換えられ、1919年には当時、製造していた戦車FT-17のデザインになりましたが、いずれもルノー車のエンブレム・ロゴに採用されていません。
ルノー車にエンブレム・ロゴが装着されたのが1923年、丸型のグリルのデザインが採用されました。背面に置かれたホーンの音を逃がす役割も持っているのが特徴です。
そして、1925年初代のルノーダイヤモンドが登場。以降、新型車投入にあわせて様々なデザインが採用されていきます。
1946年、小型自動車4CVとともに2種類のデザインが登場します。赤色の中心に社名が刻印されました。
1950年には中型車コロラールには赤い盾のデザインが採用されます。翌1951年に上級モデルフリゲートは赤い盾の中にダイヤモンドとフランス国土が描かれました。
1956年から生産されたドーフィンには王冠の上に3匹のイルカが描かれますが、ダイヤモンドが入っていない珍しいものとなっています。
1959年になると、企業ロゴデザインが見直され、自動車用のエンブレム・ロゴもデザインが変更されました。
1962年、ルノー8(ユイット)では、ダイヤモンドがより細くなり、ルノー10(ディズ)でも採用されています。
1972年、フランスの芸術家ヴィクトル・ヴァルザルリにより、新たなエンブレム・ロゴが登場しました。幾何学的なデザインは現代のエンブレム・ロゴの原形となったものです。
これまでは新型車ごとに異なるエンブレム・ロゴが採用されていましたが、このデザインから統一されていきます。
それから20年後の1992年、ダイヤモンドを形成する細長い線が廃止され、4つのフラットな面の組み合わせで表現されたエンブレム・ロゴが2020年まで続くため、ルノーといえばこのエンブレム・ロゴとイメージされる方は多いでしょう。
そして、2021年、新しいデザインが発表されました。ダイヤモンドは再び並行線により形成されたフラットなデザインアプローチとなります。
このデザインは現代のデジタル世界において適しており、WEBサイトやスマートフォンのアプリ、車内のスクリーンやディスプレイなど、それぞれのデザイン環境に応じたデザイン表現が可能になりました。