エンブレムの歴史
創業時は豊田(とよだ)自動織機製作所の自動車部でG1型トラックとAA型乗用車を開発していたため、「TOYODA」を冠していました。
それぞれ異なるエンブレムがつけられており、丸の中に豊田は共通ですが、G1型トラックはシャチホコ、AA型乗用車は尾を引くようなデザインになっています。
1936年に乗用車の販売援助と認知向上のため、エンブレムを懸賞応募しました。全国各地から27,000点もの応募の中から「トヨタ」を円で囲んだデザインが採用されます。
豊田からトヨタになった理由としては濁点をつけないほうが音の響きがよく、画数も8文字で縁起がいいためです。
また、創業者の豊田ではなく、トヨタとすることで社会的存在への発展も意味しています。
1937年に商標登録され、現在も社章となっています。
現在のトヨタのエンブレムは1989年10月にトヨタの会社設立50周年を記念に発表されました。
3つの楕円が左右対称に組み合わされていますが、このエンブレムは遠くから見ても一目でトヨタとわかることを重視してデザインされています。
エンブレムの中心にある2つの楕円はトヨタの頭文字「T」を表していますがそれぞれ意味があり、1つ目はお客さま、2つ目はトヨタの心が示され、この2つをつなぐ世界を表現しているそうです。
車種ごとにエンブレムが異なるトヨタ
トヨタでは車種ごとに異なるエンブレムを採用しています。現在ラインナップされている車種の37車種中17車種あります。
採用した理由はトヨタがアメリカへ進出した当時、アメリカではゼネラルモーターズ(GM)が主流でした。
GMは多くのグループ内ブランドを持っていて、それぞれのエンブレムがつけられています。
これはひとつのブランドするのではなく、多くのブランドに分けたほうが有利だった時代背景によるものです。
トヨタもそれを見習い、レクサスやネッツ、クラウンなど車種ごとにエンブレムをつけました。