日産

エンブレムの歴史

日本産業の略称である日産のエンブレムはダットサンという車種に使われていたものが、ベースになっています。
日の丸をベースに赤い円に青い帯を重ね白文字でDATSAUNを記されていました。
1934年、社名を日産自動車株式会社に変更し、DATSUNの部分がカタカナでニッサンとなり、戦後ローマ字表記のNISSANとなります。

2001年には、ルノー傘下になってから新デザインを社内コンペで募集。立体的なものに一新されました。
企業フォントはTBWA開発のNISSANN AGとモリサワ新ゴの組み合わせになっています。

2020年7月15日に新型クロスオーバーEV「アリア」の発表と同時にエンブレムも刷新されました。
2017年に新しいエンブレムの制作が始まり、グローバルデザイン担当執行役員のアルフォンソ・アルバイサ氏の下、デザインチームを結成し、様々なデザイン案の中から選ばれます。
2年間の試行錯誤の結果、完成したロゴは現在流行している余計な装飾や立体感の無いフラットデザインのエンブレムになりました。
フラットデザインはデジタルと親和性が高く、スマートフォンのような小さい画面でも視認性が高いのが特徴です。
新しいエンブレムが装着されたアリアには、20個のLEDによって光るようになっています。単純に光らせたようにも見えますが、各国の法規制に適合させたもので様々な課題をクリアしたものです。

オリジナルのエンブレムを持つ車種

日産車の中には、オリジナルのエンブレムを持つ車種が存在します。

セドリック

1960年に登場し、2004年まで発売された高級セダンです。車名は小説小公子の主人公セドリックが由来です。
2つのL字型を重ね合わせたような形になっています。

グロリア

1959年から2004年まで販売されていた高級セダンで、セドリックの兄弟車です。
エンブレムは羽を広げた鶴をモチーフにしています。
車名は1959年に明仁上皇と美智子上皇后がご成婚を記念して、ラテン語の栄光を意味するグロリアから名付けられました。