エンブレムとは紋章のことで、ブランド名や車種、車名などを示すために用いられた装飾部品を指します。
その中でも自動車メーカーは独自のエンブレムを持っています。
エンブレムはメーカーごとに由来や歴史があり、ブランド力を表現する重要なアイテムです。
昔から変わらず採用しているエンブレムもあれば、時代に合わせてまったく違うデザインに変えてしまうこともあります。
エンブレムの歴史
エンブレムは身元確認用のバッジとして身につけられます。キリスト教の巡礼者の帽子や服にエンブレムを縫いつけて、自分たちが巡礼者であることを証明しました。
中世の絵画には、アレクサンドリアのカタリナには車輪か剣というようにどの人物であるかをわからせるためにエンブレムが与えられています。
王様や偉人に対しても一族の紋章としてエンブレムが用いられており、フランスのルイ14世は太陽、イングランドのリチャード3世はイノシシなどがあります。
家紋について
日本には家紋文化があります。その種類は6000種類ともいわれています。
日本では家紋の前に文様が長く使われていました。文様とは縄文土器に見られるものです。
古来から日本は文様が使われており、奈良・平安時代になると貴族が自分好みの文様を装飾にあしらうようになり、貴族独自の目印となりました。
そして次第にその目印が、権威や所有物を示すものとなり家紋になったといわれています。
エンブレムとシンボルの違い
エンブレム(emblem)は象徴、紋章、図案という意味で、シンボル(symbol)も象徴という意味があるので、混同してしまうかもしれません。
英語圏でも混同して使われるそうですが、厳密に区別があります。
エンブレムは特定の人、物、観念を表す紋章や図案を指します。象徴としいう意味もありますが、何かを象徴するための紋章や図案として使われるのが一般的です。
シンボルはある物や事を別の物や事に代用して表すものです。主なシンボルとしてキリスト教の十字架や赤十字の赤い十字があります。