エンブレムについて
イギリスの自動車メーカーロールスロイスは、創業者のフレデリック・ヘンリー・ロイスとチャールズ・スチュアート・ロールズの2人の名前を組み合わせてつけられました。
エンブレムも2人の名前の頭文字であるRを組み合わせたエンブレムになっています。
現在、文字色は黒になっていますが、当初は赤でした。これは1934年にフレデリック・ヘンリー・ロイスが亡くなった際に喪に服す意味で黒に変わったとされています。
ボンネットに取り付けられたシンボルマークは「フライング・レディ」と呼ばれています。正式名称は「スピリット・オブ・エクスタシー」と呼ばれる羽を広げた精霊像です。
フライング・レディはロールスロイスの所有者であった自動車雑誌の編集者ジョン・ダグラス・スコット・モンタギューが、自分の車にふさわしいマスコットを装着したいと知り合いの彫刻家に頼み取り付けました。
その後、ロールスロイスの社長を務めたクロード・ジョンソンと話し合い、ロールスロイスのマスコットとなったのです。
フライング・レディの盗難防止機能が搭載
ロールスロイスは2004年にフライング・レディの盗難防止機能を搭載します。
ボンネットにあるフライング・レディに触れると落とし穴に落ちるようにボンネットに引っ込んでしまう仕組みです。
ロールスロイスの車の特徴
世界中のセレブに愛されるショーファードリブンカーの代名詞であるロールスロイス。
ショーファードリブンカーとは、要人やセレブといった人物を乗せて、専門の運転手が運転する車を指します。
ロールスロイスでは「ゴースト」「ファントム」「レイス」と幽霊を意味する車名がつけられているのが特徴です。
それは、幽霊のように静かに走ることから来ています。また、イギリスでは幽霊は神聖なものとされているのも理由の一つです。
2020年に発表された新型ゴーストはポスト オピュレンス（脱贅沢）というコンセプトでつくられました。
余計な装飾を排してレザーやウッドなど素材を活かしたインテリアになっています。
脱贅沢とはいっても乗り心地や安全性、快適性は向上しており、インテリアの素材やボディカラーをオーダーできるので自分だけの一台にすることが可能です。