車のエンブレムは簡単にはがすことができるので、エンブレムがない車を見かけることがあります。
エンブレム剥がしはカスタマイズの一つですが、とくに海外ではエンブレムを外すオーナーが多く、その理由はさまざま。そんな中からいくつかを紹介します。
シンプルが一番だと思っているから
スタイリッシュなラインが好まれているため、エンブレムは「車のムダ毛」と揶揄されるほど。
そのムダ毛処理を行う意味で、エンブレムを外しています。
これは洗車をする際、ワックスがエンブレムの間に入り、ボディが汚れて見えることが原因です。
エンブレム後の凹凸も嫌がり、スムージング加工する人もいるそうです。
グレードを分からなくするため
これは万国共通化と思われます。
ベースグレード、ハイグレードの見分けをつけにくくするため、エンブレムを外してしまうそうです。
ハイグレードな車種のオーナーは外すことはありませんが、ベースグレードのオーナーは車のクラスでランクをつけられたくないため外してしまう傾向にあります。
盗難対策
海外では車の盗難が多いのですが、車のエンブレムだけ盗まれることもあります。
その対策として、エンブレムだけを外してしまうわけです。アジアでは盗難防止用にエンブレムをリベットで固定することもあります。
エンブレムが単純にダサいと思っている
車のデザインは好きでもエンブレムが好きになれないケースがあります。
国産車だとホンダの「H」、スズキの「S」など、ひねりのないエンブレムを採用しているメーカーが多いため、ダサいと思い剥がしてしまうようです。
美的センスは人それぞれなので、嫌だと思ったから剥がしてしまったということになります。
エンブレムを剥がすと査定はどうなる?
エンブレムを剥がす際、気になるのが車の査定です。
これは業者によって意見がわかれます。ピン無しのタイプでキレイに剥がせていれば気にしないという声もある一方、新車時から欠品しているものがあれば、減点・減額されるというものです。
高価買取を謳う業者であっても、結局は仕入れなので、仕入れ値は1円でも安いほうがいいわけで、間違いなく印象は悪くなります。
ピンありのエンブレムの場合、当然剥がしたところに穴はパテで埋め、塗装などしていれば、板金塗装や修復歴を疑われます。
小さな部品でも逃さず減点しますから、査定に出す場合は元に戻しておいたほうがいいでしょう。